神奈川県環境科学センター主催
平成28年度 第2回スキルアップ講座
「地球温暖化の現状と将来を考える」の概要
開催日時:2016年(平成28年)12月8日(木) 13時30分〜15時30分

神奈川県環境科学センター主催による、環境学習リーダー会向けスキルアップ講座が同センターで開催されました。 
  ○講座名:地球温暖化の現状と将来を考える
  ○講  師:国立環境研究所 気候変動リスク評価研究室長 江守 正多氏
  
 気候変動パリ協定が本年11月4日に発効され、目標達成に向けてスタートラインに立ちました。本講座では、参加者が気候変動(地球温暖化)について基本的な知識を持っていることから、気候変動によるリスクを如何に抑制、或いは回避するかということに焦点を合わせた講義になりました。講義の要点は以下の通りです。
 @現状を踏まえると、気温の上昇を2℃以下に維持することは極めてハードルが高い
 A社会の強靭性の向上、特に途上国の開発のための政策に取り組むことが重要
 B何を避け、何を守るかは社会の判断による
 これらの課題への取り組みには、単なる制度や技術の導入ではなく、人々の世界観の変化を伴う社会の「大転換」が必要です。
 
 地球温暖化防止の目標達成に対して、以下に示す江守氏の試論「分煙革命」の事例がとても印象的でした。
 @分煙は強要されるものではなく、マナーの問題と認識された
 A
制度が出来て経済(客や利益の増加)が動けば無関心な人も従う
 B行動が常識になれば敢て罰則は必要ではない
 今や飲食店では分煙が常識となり、社会に広く利益をもたらしましたが、昔は誰も今のように分煙革命が進展することを想像できませんでした。

 この講座の参加者は約30名(当会のメンバーは20名)で盛会でした。
 

  
                                 報告:理事 吉田 和史

講義の様子 気温上昇量と「懸念の理由」の説明