神奈川県環境科学センター 平成29年度 環境学習リーダー養成講座 
「汚れた水をきれいにしよう」 
 2017年(平成29年)11月18日(土)、13:00〜15:00     

 神奈川県環境科学センターでは、県内に在住、在勤又は在学している18歳以上で、環境実践活動を地域に広めたい方や環境保全に関心がある方を対象に、環境学習リーダー養成講座を開催しています。
 今年は、当リーダー会が11月18日(土)の午後1時〜3時までの時間帯で、講座「汚れた水をきれいにしよう」を担当させていただきました。
 
 この講座は小学校高学年向けに環境体験教室で実施したテーマをベースにして、一般の方々向けに加筆、再編集して行いました。この講座には27名の方々が参加して下さいました。

 講座は、最初に私達の身体の水分量、水分量と健康について学習し、毎日の生活での水の使われ方、汚れた水の行方等水の循環について再認識して頂きました。

 汚れた水をきれいにする実験では、最初に安全ゴーグルをかけて頂き、目の安全を確保しました。
 「汚れた水」は、最初に約40℃のお湯をメスシリンダーで100ミリリットル測り取って、石鹸を加えて溶かし、そこに青インクを一滴添加します。更に木くずと砂を加えて「汚れた水」を作りました。

 この「汚れた水」から汚れを一つひとつ順に取り除きます。最初は自然沈降によって砂が沈んでいる様子を確認します。まだ、水は木くずが浮き、石鹸の泡が立って、青く色が付いています。次は茶こしを使って上澄みを濾すと、木くずが取れました。濾した水にミョウバンの水溶液を加えると、少し濁った青い水の中に白い沈殿が多量に析出します。沈殿を観察し、熟成させてからひだ濾紙で濾しとります。濾液は透明な泡が立たない青い液体です。最後に粉末活性炭を加え、しばらく静置して青インクを十分吸着させ、ひだ濾紙で濾しとります。濾液は無色透明で、泡も立ちません。全ての汚れを取り除くことができました。

 振り返りでは、汚れを濾しとった「網」の再認識です。日常使われている種々の網、スリットダム、海岸のクリーン作戦で使用されている網、コーヒーのペーパーフィルター等をスライドで紹介しました。活性炭については、吸着のメカニズムを説明し、様々な用途に使用されている事例を紹介しました。

 この講座に出席して下さった方々は、皆さん好奇心旺盛で若々しく、しばし化学者になって講義や実験を楽しんで下さいました。

 この講座を実施するに当たり、御協力下さいました環境科学センターの皆様、講座の助手を務めて下さった4名のスタッフに感謝します。ありがとうございました。
 
 
                                            
報告:講師 浜辺 謙吉

   
安全メガネを着けて実験です 最初に自然沈降法と網で大きな汚れを取ります 
   
化学的に石けんを取り除きます  活性炭で青インクを取り除きます